魚や海藻類の放射性物質をタレや調味液で除去する方法
魚を、味噌や醤油、酒かす、酢などの調味液に
漬け込んでおくと、かなりの量の放射性物質が除
去できたというデータがあります。
タレや調味液が、魚の身の内部に浸透して、有害
物質を外部に溶出させるからです。
特に、味噌や酒かすは、発酵食品なので微生物の
宝庫です。この微生物が放射性物質を排除してく
れるのです。
漬け焼き
醬油、みりん、酒などを合わせたタレに魚を漬け
ます。
時間があれば、丸一日漬けこむと良いですが
最低でも30分は漬け込むようにします。
ポイントは、魚表面をペーパータオルでよく拭き
取ってから焼くこと。
漬け込んだタレは必ず捨てます。
味噌漬け・粕漬け
味噌漬けや粕漬けは、切り身魚をガーゼに包んで
味噌や酒かすに漬けます。
最低でも3時間は漬け込みますが
1日おいたもののほうが美味しいです。
焼くときには、味噌や酒粕をていねいに拭き取り
ます。
酢に漬け込む
2倍の水でうすめた酢に、3分ほど漬け込みます
。
マリネやサラダ、酢の物を作るときに、この下ご
しらえをすると、高い確率で放射性物質を除去で
きるので、おすすめの方法です。
サケ科の淡水魚では、酢漬けにしたものを、一度
水に浸すだけで、放射性物質が82%も除去できた
というデータがあるので、酢はとても効果的な調
味料です。
海藻類の選び方と下ごしらえ
放射性物質が海へ流れると、海藻類を真っ先に汚
染してしまいます。
汚染地域のものは控えたいですが、実際、海洋汚
染は深刻です。
昆布で有名な北海道産は、「利尻昆布」なら大丈
夫だと思います。
ある宗谷暖流に守られて、福一の汚染水が行くこ
とはないと考えられます。
【下ごしらえ】
わかめは水につけて、かたい筋を取り除きます。
酢の物にする場合は、一度、酢を2倍にうすめた
酢水の中に、3分ほど浸したあとで調理すると良い
です。
昆布も、流水を流し込んで水洗いして、汚染物質の
付着をとりましょう。