放射性物質を落とす魚の洗い方やさばき方
海洋汚染はどこまで広がっているのかわからない
のが現状です。
広い海域を泳ぐ魚は、汚染されたプランクトンや
小魚をエサにしていたことも考えられます。
内部被曝を避けるために、下ごしらえで、放射性
物質を落とす方法をご紹介します。
放射性物質を落とす!洗い方・さばき方
うろこや、頭、えら、はらわたなどに、放射性物
質が溜まりやすくなっています。
特に、うろこは汚染物質が付着しやすい場所なの
で、包丁を入れる前に流水で魚をサッと洗うこと
。
①流水を注ぎながら、魚のうろこを包丁や、うろ
こ落としで落としていく。
②両側のヒレ脇の部分から包丁を入れ、頭とえら
を落とし、腹の真ん中に包丁を入れ、肛門まで
直線に切り開く。
③腸わたを包丁でかきだし、きれいに洗う。
中骨にこびりついている血も流水で落とす。
④処理後はペーパータオルなどで、しっかり水気
を取ることが重要です。
塩や酢を使って洗う
切り身やおろしてある魚を買ってきた場合、ボウ
ル溜めた水に塩か酢(小さじ2杯程度)を入れて
その中で軽く洗います。
有害物質や放射性物質を引き出してくれます。
・酢はサバなど背が青い魚に適しています。
それ以外は塩が良いです。
・刺身のサクなども、塩水にサッと浸して水分を
ふき取ってから切ります。
【酢じめ】
アジやサバ、イワシなど背の青い魚は「酢じめ」
が良いです。
①魚にたっぷりと塩をふって3時間おく。
②その後、水洗いしてから、水分をふき取り、
酢水(酢と水=1対1)に浸し、表面が白くなっ
たら引き上げる。
【強塩】
焼き魚にする場合は「強塩(ごうじお)」も効果
的です。
20㎝くらい上から手で塩を散らしていき、魚の表
面が真っ白になるほどまぶす。
15~30分おいて、ペーパータオルでふき取ってか
ら焼くこと。
濃い塩の働きが、魚の内部の水分と一緒に、有害
物質や放射性物質を引き出してくれます。
ゆでこぼしをする
煮魚に適した除去方法です。
煮沸処理をすることで、セシウムが50%除かれた
というデータもあるので、ダブルの煮沸処理で、
さらに除去率が高まります。
①鍋の熱湯に、塩をひとつまみ入れる。魚を入れ
てひと煮立ち。
②すぐに鍋の湯を捨てて、新たにだし汁を入れて
煮込む。
③煮込んでいる間にアクをこまめに取る。
魚介類に含まれる有害物質はアクと一緒に出てく
るからです。
煮魚を食べる時も、煮汁をなるべく残すようにし
ましょう。
放射性物質をはじめ、有害物質は煮汁に溶け出し
ているからです。