放射性物質を減らす野菜の洗い方
財団法人原子力環境整備センターが「食品の調理
・加工による放射性核種の除去率」を発表してい
ます。
この報告書では、実験によって、水洗い、煮沸処
理、酢漬け、酢による洗浄で、ストロンチウム、
されることが証明されています。
この放射性物質の除去方法は、農薬や殺虫剤など
の除毒にもつながります。
今回は、野菜の洗い方についてご紹介します。
流水で洗う
水道の水を流したまま、食材を洗います。
水を流して、野菜を振りながら洗うことが大切で
す。
「溜めた水」で洗うと、食材から離れた有害物質
が、再び食材に付着してしまうこともあるので、
効果はないです。
きゅうり、なすなどは、水洗いすると放射性物質
のストロンチウムが50~60%除去されるとありま
す。
こすり洗い
流水やボウルに塩などを入れた水の中で、食材を
よくこすりながら洗います。
特に生で食べる野菜は、流水でこすり洗いすると
良いです。
指でこすっても効果はありますが、スポンジを使
うと、食材についた有害物質をさらによく落とす
ことができます。
スポンジは食器洗い用とは別に、野菜・果物用の
ものを用意しましょう。
重曹で洗う
野菜の有害物質除去にも、重曹は効果があると言
われています。
重曹は水に溶かすと、炭酸イオンとナトリウムイ
オンに分離し始めます。
炭酸イオンは飽和状態になると、CO2(二酸化炭
素)が発生し、この反応とともに放射性物質セシ
ウムやストロンチウムが除去されやすくなるとい
う説もあります。
原子力環境整備センターの報告書でも、海藻をア
ルカリ抽出したところ、
放射性物質がかなり除去されたというデータが紹
介されています。
できます。
★重曹での洗い方
①ボウルに張った水にひとつまみの重曹を入れて
、溶かす。
②その中に野菜を入れる。長く放置しないこと。
(大きさや種類にもよるが、長くても5分。)
③重曹に浸した後は、必ず食材を流水で洗い流す
こと。
重曹は、アクのある野菜には、汚染物質の除去と
ともに、アク抜きの効果もあります。
重曹を使うと、汚染物質が除去されるけれど、同
時に水溶性のビタミンCやB群などの栄養素が溶
け出しやすいので、やわらかい葉物野菜などは
特に、浸す時間を短くするようにしましょう。