野菜の下ごしらえで放射能を落とす方法
最近は電子レンジを使ったスチーム料理が、流行
っていますが、この調理方法は熱湯を使って、ゆ
でたり蒸したりしないため、除去効果が弱まり、
おすすめできません。
葉物野菜などは特に、放射性物質が付着しやすい
ので、煮沸処理が効果的だからです。
野菜の下ごしらえで、放射能を除去しましょう!
塩水・酢水にさらす
酢水につけたキャベツ、レタスでは、ストロンチ
ウムの30~60%、きゅうりの酢漬けでは、放射
性物質の90%が除去されています。
塩水にも除去効果があり、なす、きゅうり、トマ
トを1%の食塩水で洗浄した場合、ストロンチウ
ムは20~60%除去されました。
また、貝、エビなどを3%の食塩水で洗浄した場
合は、ストロンチウムを30~70%除去する効果が
あったとされています。
★大きめのボウルに水を張り、塩を一つまみ分
(小さじ1杯程度)入れる。
酢は小さじ1~大さじ1杯程度。野菜の量や種類に
よって調節する。
ゆがく
沸騰している湯に、食材を入れて、サッと熱を通
すことです。
「ゆがく」は「ゆでる」と違い、熱を内部まで通
さず、数十秒ほどで湯から引き上げること。
ゆがくことは除毒にも有効です。
ほうれんそう、春菊を煮沸した場合は、セシウム
、ストロンチウムが50~80%除去されるという
データもあります。
ゆでこぼす
食材を「ひと煮立ち」するまでゆでて、その汁を
捨てること。
目的はゆがく場合と同じで、アクや渋み、ぬめり
などを取る効果があります。
根菜類などは、材料を入れて煮立たせた湯を全部
一度捨てて、再び新しい水でゆでなおすのが、良
いです。
水を入れ替えることで、湯に溶けだした有害物質
を除去することができ、安全度は高まります。
食材をゆでこぼすときに、塩や酢を入れても効果
高まりおすすめです。
皮むき・切れ目
皮むきは、じゃがいもや果物などの食材の皮をむ
くこと。
皮に放射性物質や農薬が付着していることが多い
ので、厚めにむくことが重要です。
ヘタの部分は、よく洗ったあとに深めに切り落と
すようにしましょう。
食材に「切れ目」を入れれば、水洗いや煮沸のと
きに食材内部から有害物質が溶け出しやすくなり
ます。
溶出面積を大きくするために、野菜のカット方法
も、今までよりも細かくカットして調理するよう
にしましょう。